【アニメ感想】「ブラック・ジャック スペシャル~命をめぐる4つの奇跡~ Karte04」
2023/01/10 14:00までYoutubeで期間限定配信のようです。
Youtubeのトップページを眺めていると、ふとこのサムネイル(うなだれるブラックジャックと肩に手を置く本間丈太郎)が目に入りました。原作漫画を小学生のころ図書室で読んでいましたが、このシーンだけは強烈に頭の中に残っていたので、吸い込まれるように観てしまいました。
感想
この話はブラックジャックの話の中でも特殊な話のような気がします。ブラックジャックといえば神業と称されるテクニックでいろんな人を救っていく、そんな話が多い印象ですがこの話はいままでやってきたこと、自分が生業としていることにメスが入る、そんな話です。
医者って本当に必要なんだろうか、自分の存在意義は?、そんなことを考えさせられます。特に作中で語られる「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいと思わんかね。」この言葉はこの話の中で重く突き刺さります。この言葉がなぜ出てくるかはぜひ本編を観てください。
どうにもできる!と思うのは傲慢だと思いますが、果たして本当におこがましいことなのでしょうか?この言葉の通りであれば、今までやってきたことは何だったのでしょうか?自分が救ってきた人たちは?ブラックジャックだけでなく視聴者にもこの疑問を投げかけているように思えます。この話でのブラックジャックは、運命を受け入れきれてない部分があるような気がします。運命と医学、この相反するようなものと向き合い、答えのない問いに苦悩するそんなところが、当時小学生の僕を強く引き付けて今も記憶に残っているのかもしれません。
漫画版ではサムネイルのシーンで終わっていたような気がしますが、アニメ版ではその後も続きがあり、この言葉に対して明確な答えを出しています。アニメオリジナルのシーンではありますが、ブラックジャックらしい答えだと思います。
ブラックジャックで好きな話を挙げてくれと言われたら迷わずこの「ときには真珠のように」を挙げるでしょう。そのくらい好きな話なのでぜひ無料公開されているうちに観てみてください。
ちなみにブラックジャックが本名を名乗るという何気にレアなお話です。
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