【映画感想】「エノーラ・ホームズの事件簿2」

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タイトルの通り、「エノーラ・ホームズの事件簿」(感想はこちら)の続編となっています。前作とキャストは変わらず、ミリー・ボビー・ブラウン、ヘンリー・カヴィルが出演しています。

続編なので、前作のラストからしばらくたって主人公エノーラが探偵事務所を設立するところからスタートします。

予告編

感想

前作よりもパワーアップしたエノーラの活躍、強力タッグ、そしてホームズ系の作品ではおなじみのあの人物の登場が楽しい作品です。

本作では舞台になっている年が明確になっており、1888年あたりが舞台です。なぜ明確になっているのかというと、実際に起こった事件をテーマにしているからです。その事件に巻き込まれつつも、依頼された事件を解決していくというのが本作品の主なストーリーです。

時代背景については前作と変わりなく、まだまだ女性の立場は強くないといった状態です。そのため、探偵事務所を設立するも実績がないので鳴かず飛ばず、さらには女性だからという理由で苦戦、さらには兄であるシャーロックの名前も重荷となってしまいます。この辺りは、時代背景もそうですし、親族に有名人がいるとというところもリアルに描かれているように感じます。

見どころとしては前作よりパワーアップしたミステリー部分です。
ミステリー部分では、エノーラとホームズの強力タッグが見られます。この二人がいればもはや敵なしでしょう。また、本作品のあらゆるところに散りばめられた伏線もすべて謎解きの際に回収されるため、解決したときは観ている側もすごく気持ちいいこと間違いなしです。

ストーリーとしては、基本的に単独行動が多く、仲間や友人を嫌っている傾向が見られたエノーラ達ですが、今回はいろんな人と協力して成長していくという感じでしょうか。前作もそうですが、回想シーンを使った見せ方がうまいなと思いました。回想シーンが差し込まれる回数が多いですが、ストーリーのテンポを損なうことなく、ここに回想が必要な意味を理解できる差し込み方になっているのですごく好きです。回想シーンのテンポもいいので、時系列が迷子にもならないです。

前作を楽しめた方は間違いなく楽しめる作品になっていると思います。1を観たならぜひこちらもセットで観ることをお勧めします。
原作は読んだことないのですが、調べたところ似たようなエピソードがなかったので、おそらくオリジナルストーリーなんですかね?詳しい方いたら教えてください。