ナンジャモよりアームド・ドラゴンLv10のほうがはるかに価値が高い

最近は新しいカードのパックが出るたびに○○は○○万円!××は△万円!□は人気だから絶対高くなる!深夜行列ができただの、発売日に完売だのこんな話ばっかり。

トレーディングカード=金というイメージが数年前から植え付けられて、その金に群がる人たちという構図でもうなんかうんざり。

小学生ぐらいだったときは、カードのパック(この時は遊戯王)が発売されたら近所のゲーム屋さんに友達とみんなで行って、だいたい3~4パックぐらい買ってお店で開封して楽しんでた。当たったカードの中から、これ組み込んでみたらどうなるかなとか考えながらデッキを組んで友達と対戦したり、カードを交換したりああでもないこうでもないと楽しんでいた。

お金持ちの子が強いというのたしかにその時からわかってたけど、それでもいろんな体験を共有できるコミュニケーションツールみたいなもんでした。公園でデュエルしてたらスリーブの中に砂が入ってクッソ汚くなったりとか、カード盗まれたとか、兄貴にひたすらボコされてそれでもまだやりたがるから、ぶちぎれて電卓破壊したらめっちゃ怒られたりとか、持ち歩いてたカードファイルを落として、カードファイルが車にひかれたりとかそういう体験を共有できるいいツールだったはずじゃん。

そういういい体験ができるツールだったはずなのに、今やお金儲けの道具になってしまって悲しいよ…。いや昔からお金儲けの道具だったけど、大人になって見えてきただけかもしれない…。

3パックぐらい買ってアームド・ドラゴンLv10を当てて、大喜びしてお店で叫んだら、友達に怒られたあの頃に戻ってくれよ…。分かる?アームド・ドラゴンLv10だよ?パックの表に万城目準と並んで映ってるんだよ?これが叫ばずにいられるか!そんな、アームド・ドラゴンLv10を当てたお店も、この間実家に帰ったときに見たら潰れてました。

ナンジャモ30万とかいうニュースよりアームド・ドラゴンLv10を当てて絶叫してる動画のが俺はみたいよ。この時当てたアームド・ドラゴンLv10はプライスレスな存在、値段なんかつけられない。でもそんなアームド・ドラゴンLv10も使えるカードを持ってなかったら、アームド・ドラゴンLv7を持ってた、くにさきくんと交換した記憶がある。くにさきくんは今でも持ってるだろうか?俺の魂のアームド・ドラゴンLv10を…。