【本感想】「リコリス・リコイル Ordinary days」
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アニメ「リコリス・リコイル」のスピンオフ小説という位置づけで、アニメでは語られなかった喫茶リコリコの日常を描いた小説となっています。2度の発売前重版や発売後2か月ほどで25万部突破などかなり話題になった1冊です。やはり人気だったみたいで発売日に買おうと思っていろんな本屋を巡りましたが、どこにもなく発売後1,2か月経ってやっと買えました。
感想
この本に収録されている全5エピソードどれを読んでも、アニメ本編に組み込んでも問題ないようなエピソードだと思いました。もしアニメ本編が全24話だったりしたら、こういうエピソードを組み込めたのかなと思いました。スピンオフのために書き下ろされたというよりは、元々こういう構想があったのをそのまま本にしたような印象を受けたので、どのエピソードを読んでも設定に無理がないというか、スッと頭の中に入ってきてとても読みやすかったです。アニメ視聴後だからかもしれませんが、情景がアニメのシーンで無理なく浮かんでくるんですよね。
アニメ本編でメインだった喫茶リコリコのメンバーについて語られているのはもちろんですが、あまり語られていなかった喫茶リコリコの常連についても掘り下げられているのでそこも面白かったです。よりリコリコワールドに引き込まれていきました。
この記事を書くためにもう一度あらすじを読んでみたんですが、書いてるものすべて含まれててびっくりしました。基本的にはアニメの前半の雰囲気で、重々しい感じではなくて軽い感じのエピソードで1話完結型ですが、最後のエピソードだけは過去のエピソードで部分的に語られていたものが収束していきます。このエピソードはとにかく度肝を抜かれました。明るい感じので終わるのかと、エピソード4まで読み終えて最後のエピソード5に入ったとき、何かが変だと思いながらも読み進めていと、だんだんと押しつぶされるように苦しい感じになっていきました。ここまでだとかなり不穏なエピソード5ですが、どんな結末になるかはぜひ本編でご確認ください。
久しぶりに本を読みましたが、面白くてさくさくと読み進めることができました。だいたい4時間ぐらいで読み終わりました。内容としてはアニメ前提な部分もありますが、全話視聴していないといけないわけではありません。しかしながらアニメも面白いので、アニメを観た方には断然おすすめです。
リコリス・リコイル Ordinary days(Kindle版)
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