【映画感想】「モービウス」
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作品の立ち位置としては、「ヴェノム(2018年)」、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年)」に次ぐ、ソニーピクチャーズとマーベルエンターテイメントが共同制作するスパイダーマンシリーズの3作目です。「スパイダーマンってもっとたくさん出てると思うけど3作目？」と思う人もいると思いますが、スパイダーマンの権利関係はややこしいのでここでは割愛します。
感想
正直、かなり微妙でした。個人的に好きなところはありますが、それ以上に悪い部分がかなり足を引っ張っているように感じました。原作を読んでいると印象が変わるのかもしれませんが、原作知識なしで書いていきます。
- 良かったところ
① アクションシーン
主人公は最初血液の病を患っていることから杖無しで歩くことすら困難な状態から超人的な力を手に入れた後のアクションは素晴らしかったです。人が変わってしまったかのようなスピード感はすごくよかったです。また、アクションの一つ一つに見られる影?煙?が残るような演出はすごくかっこよかったです。
②サウンド
細かい部分の効果音や聞こえ方にこだわっているような印象を受けました。例えば会話シーンでカメラがガラスのないところからガラスのあるところに動いていくシーンがあり、最初はクリアに聞こえますが、ガラス越しの映像となると少しこもって聞こえるというシーンがありました。映っている映像に合わせて聞こえ方を調整していて細かいなと思いました。ほかにも蝙蝠の聴力を使う部分でも聞こえ方に細かいこだわりを感じました。
- 悪かったところ
①ストーリー
正直この1点だけです。終わり方もなんかすごい微妙な印象を受けました。あらすじ的にもストーリー的にも半分怪物と化してしまった主人公の葛藤というのが大筋だと思うんですが、それを描くには時間が足りてないような印象を受けました。自分の病を治せる力を手に入れて、でもこれには代償があって苦悩するという前半の流れはいいと思うんですが、後半部分がなんか駆け足で止めないといけない敵が出てきて～というところがすごくイマイチでした。映像とかはすごくいいのにストーリーの部分で足を引っ張っちゃっててすごくもったいないと思いました。
2022年12月現在AmazonPrime会員であれば追加料金なしで視聴できるので、興味がある方はご覧になってはいかがでしょうか。スーパーヒーローものとしてアクション面は文句ない水準だと思います。