【映画感想】「トロール」

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タイトルの通りトロールにフォーカスをあてた映画です。トロールといっても、ネトゲでよく見る荒らし行為や迷惑行為のトロールではなくて、北欧の伝承に登場するトロールを描いた怪獣映画です。

舞台、制作国ともにトロールの伝承とつながりが深いノルウェーとなっています。

日本とつながりが薄そうなトロールですが、「ドラクエ」に出てたり、「となりのトトロ」ではエンディングでさつきとめいがお母さんに読んでもらっている絵本が「三びきのやぎのがらがらどん」というトロールが登場する絵本だったりと意外と登場しています。

予告編

感想

本作では「ハリー・ポッター」や「指輪物語」などのファンタジー作品で描かれているトロールではなく、より伝承に近いトロールが描かれています。(「太陽光で石化する」、「キリスト教徒の血を嗅ぎ分けられる」、「教会の鐘の音を嫌がる」など)正直ほかのファンタジーもので観ると、パワー系のでかいやつというイメージしか無かったですが、本来はこういうものだよというのがなんとなく分かってそこは面白かったと思います。

描きたかったテーマは「自然との調和」だと思います。始まりもトロールの伝承が残る山での父と子の話、その山にトンネルを通そうとしたところなので、自然とどう共存していくかみたいなのがテーマなのかなと思いました。

基本的には、目覚めたトロールをどうするかということで話が進んでいきます。「シン・ゴジラ」のような政府VSという構図ではないので、リアルな対応というよりかは怪獣映画あるあるな対応をする感じになっています。

ストーリー的には正直結構微妙でした。ラストも「え?それでいいの?」という感じであんまり納得はできない感じでした。とある目的地があってトロールも動いていることが途中で分かるんですが、その目的地に向かっている理由も「そもそもこれ人間サイドが悪くね?」という感じです。あとハッキングできる女の子がやばすぎる。

もっとトロールに関して掘り下げてみても面白いのかなと思ったそんな作品でした。