【映画感想】「タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター」
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1997年11月1日公開で、今回視聴したのはジェームズ・キャメロン25周年記念の3Dリマスター版で2023年2月10日に2週間限定で公開されていました。監督はジェームズ・キャメロン、主演はレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットです。第70回アカデミー賞では、14部門にノミネートされ、11部門で受賞、この記録は現在でも最多受賞、最多ノミネートとして記録されています。また主演であるレオナルド・ディカプリオの出世作でもあります。同時にオスカー像から嫌われまくるわけですが…。
公開最終日である2月23日に滑り込みで観に行きました。3Dということもありかなり迷いましたが本当に行ってよかったです。同時になぜ去年「ロードオブザリング」のIMAX版を観なかったのか後悔してしまいました…。
感想
沈むという運命にある船の中で繰り広げられる儚くも美しい出会い。沈んだ船の残骸からもう一度追体験する船と乗員たちの運命におもわず心が動かされました。船と乗員たちは夢に包まれて安らかに眠れていることでしょう。
まずは3Dの感想ですが、正直かなり良かったです。かなり久しぶりの3Dでした。最後に観たのは赤青フィルムの眼鏡をつけるタイプだったのでびっくりしました。最近のは手前に飛び出すというよりも、奥行きを出す形になってるんですね。これがかなり相性が良くて、1人称視点で船を歩き回るシーンは没入感がすごくまるで船の中を実際に歩いているようでした。またタイタニック号の迫力もすごかったです。
物語は現代(1996年)でトレジャーハンターたちが海底に沈んだタイタニックの調査をしていて、とある金庫を見つけたところから始まります。そこから現代と過去であるタイタニックの処女航海の時を行き来しながら物語は進んでいくことになります。この沈む前の輝かしいタイタニックと沈んで朽ちてしまったタイタニックの対比がなんともいえない儚さを表現しておりとても好きです。沈む前のタイタニックは新天地アメリカを目指しているということで希望や夢に満ち溢れています。一方で沈んだタイタニックでは、夢のあとという感じになっています。特に本作品で一番有名なあのシーンの流れは思わず目頭が熱くなってしまいました。
タイタニックが航海は1912年でまだこのころは貴族階級との格差が色濃く残っている時代でその中でローズは政略結婚で貴族階級になっていますが、貴族の暮らしやマナーといったところにとてもうんざりしています。そんな中で出会うジャックは格差こそありますが、その生き方などにとても惹かれていきます。牢獄にとらわれているような生き方のローズから見たジャックの自由な生き方はとても魅力的です。
ジャックは本作を通してかなり魅力的に描かれています。序盤の夢や希望に満ち溢れている姿もそうですし、貴族の前でも全く物怖じしない姿もとてもかっこいいです。どんな時もあきらめないジャックの生き様は本作を観た誰もが惹かれると思います。作中で以下のセリフがあります。
人生は贈り物。ムダにはしたくない。
ジャック・ドーソン(タイタニック)
どんなカードが配られても、それも人生。
毎日を大切に。今を大切に。
僕はこのセリフが一番好きです。このセリフにジャックの生き様すべてが詰まってると思います。
タイタニックの船内ではこの時代を象徴する厳しい階級制度が縮図のようになって表現されています。ローズたち貴族が乗っている1等船室に対して、ジャックたち貧乏人が乗っている3等船室は待遇が全然違います。序盤のほうは静かで優雅なローズたち、にぎやかなジャックたちという対比で描かれますが、船が沈みゆく後半は厳しさとして現れてきます。
25年前の作品ですが今見ても全く色あせません。まさに不朽の名作といって過言はありません。ジャックとローズだけでなく、この船に乗っていた乗員たちの生き様やそれを語り継いでいく本作品は心が動かされることでしょう。
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