【映画感想】「すずめの戸締り」

基本情報はこちら。※地震とそれに伴うアラート描写があるのでお気を付けください。

あの「君の名は。(2016)」、「天気の子(2019)」の新海誠監督の最新作ということで公開前も劇場での宣伝に対する熱量がすごかった印象です。公開後も1日20回近く上映する映画館もあり(これには思うところもありますが…)、興行収入は2022年12月26日で100億円を突破したようです。

予告編

感想

正直観た直後は、「微妙じゃね?」と思いましたが観たあとに色々振り返ってみると、「面白い」という感想に変わりました。ここの振り返ったポイントについては後ほど。

映像やアニメーションについては、文句のつけようがないくらい綺麗で素晴らしかったです。特にポスターによく載ってるあの水たまりのところはすごく美しいです。

世界観については、普通に日本という感じですが、「扉」という要素があり、日本各地の廃墟と化したところに出現し、この扉が開くと災害が引き起こされてしまう。この扉を閉じるために「閉じ師」という人たちが活動している、といった世界です。個人的にはこの世界観は結構好きで、廃墟と化した=みんなから忘れ去られた、と考えると色んな思い出で溢れていたところを風化させたくない、もう一度思い出してほしい、という思いがあるのかなと思いました。

ストーリーに関しては、女子高生のロードムービーで色んなところで色んな人に出会いますが、登場人物が基本的に聖人なんですよね。特に草太さんと芹澤さんはやばいです。正直仏レベルです。基本的聖人で溢れてるんですが、畜生ポジションとしてダイジンがいます。ただ、このダイジンが超重要ポジションで、最初に説明した振り返ったポイントがここになります。観たあとは、「ただの畜生やんけ」と思いましたが、最後にたどり着く場所や今までの行動を振り返ってみると、とある未来へすずめを導いていたんですね。ダイジンがいなければこの物語は成立しないし、イスの存在もありえない、超重要です。

細かい描写ですが、ご飯が美味しそうなのも良いですし、こういう学生が旅する系はお金とか親とかどうしてんの?という疑問が引っ掛かりますがその辺も描写されててよかったです。

まだ公開スケジュールもかなりありますし、入場者特典も配っています。配信もかなり先だと思うので今のうちにこのビッグウェーブに乗っかりましょう!