【舞台感想】「SPY×FAMILY」

2023年5月29日

アニメ化に映画化ともはや知らない人はほぼいない人気漫画作品がミュージカルになりました。2023年3月に帝国劇場で始まり、4月に兵庫、5月に福岡といろんなところを回っています。

公式トレーラー

感想

初めての舞台だったのでどんなもんかと思いながら観に行きましたが、これはハマる人がいるのもわかりました。キャストが違うというのもありますし、演出面でも様々な工夫を凝らしながら世界観が表現されているというのも面白いです。また終了後のカーテンコールもファンサービスがあふれてて良いですね。

舞台のポスターとかを見ると衣装がちょっとなぁとおもってましたが、これは気にしちゃいけないですね。めちゃくちゃ至近距離で観るわけではないので、遠くから観ても分かりやすいような作りになっているんだろうなぁと思いました。実物だと全く違和感がなかったです。

事前にアニメ放映されているということもあり、キャストの人の声はアニメ版に寄せているのか全く違和感がなかったです。やっぱりすでに映像化されている作品だと、声のイメージが固定されて違和感を感じるという点をケアしてるのだと思います。全員再現度が高く本人レベルだったんですが、アーニャとフランキーだけはそのままやんというレベルに再現度が高かったです。動きがすごく自然で、アドリブなのかそれとも台本にある部分なのか全くわからなかったです。

ストーリー的には漫画の序盤のほうの受験が終わるまでの話がメインで、サブストーリーがちょこちょこ挟まっている感じです。サブストーリーの挟み方は、原作とはちょっと違う部分もありますが、初めて知った人でも楽しめるお話をピックアップしているので、誰でも楽しめる構成になっていました。楽しめる話をピックアップしているのもそうですが、登場するメインキャラクター以外にもフォーカスした話をピックアップしているのもうまいと思いました。あとで登場しても「こいつ誰だっけ？」みたいなのはなかったです。

舞台中の音楽もなかなか良かったです。歌を聞いただけでキャラクターのイメージがしっかり頭の中に残りますし、ストーリー中の雰囲気もイメージできて舞台ならではの表現でいいなぁと思いました。生演奏なのもいいですね。

結構カジュアルに楽しめる感じだったので初めてでもすごく取っつきやすかったです。ミュージカルの面白さに気づけたので、他の作品も観に行きたいなぁと思いました。